読者が選ぶ第26回日刊バトル大賞(対象は21年1月1日~12月31日)の21年プロレス部門は、新日本プロレスのオカダ・カズチカ(34)が17年以来5度目の最優秀選手に輝いた。

ニッカンスポーツ・コムが実施した投票では、ノアの武藤らを抑え、約34%の得票を獲得。昨秋に7年ぶり3度目のG1クライマックスを制したことが評価された。

オカダにとって、波乱の1年だった。5月には新型コロナウイルスに感染。6月は、鷹木とのIWGP世界ヘビー級王座決定戦で敗北など前半戦は苦戦した。それでも「いつでもどこでも元気なオカダを見せる」と、気持ちを切らさなかった。9月に始まったG1クライマックスでは開幕7連勝を挙げると、優勝決定戦では3連覇を狙った飯伏の自爆負傷でレフェリーストップによる勝利。運も味方につけ、武道館でさらなる浮上を誓った。

今年1月の東京ドーム大会2連戦では、IWGP世界ヘビー級王座初戴冠、初防衛を達成。「チャンピオンはこの俺だ」と胸を張った。団体設立50周年イヤーの顔として、22年も他の追随を許さない決意だ。【勝部晃多】