団体創設50周年イヤーの顔になる。

今月23日の後楽園大会で王座決定トーナメントを制し、20年3月以来1年10カ月ぶりに5度目の3冠ヘビー級王座を戴冠した宮原健斗(32)が、第65代目王者としての初陣を勝利で飾った。

気合の入りようが違った。メインイベントで青柳優馬、亮生(あつき)兄弟と組み、アジアタッグ王者の児玉裕輔、大森北斗に本田竜輝を加えた3人と6人タッグマッチで対戦。いつもにましてハイテンションでリングに上がると、序盤から観客に手拍子を要求し、会場を一気に宮原ワールドに変えて見せた。

試合はスピーディーな展開に発展したが、最後は大森北に宮原が貫禄のスタンドブラックアウト(膝蹴り)を突き刺し、そのままシャットダウン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

宮原は昨年末の世界最強タッグ決定リーグ戦で、史上5組目となるリーグ2連覇を達成。年明けには、前王者ジェイク・リーの負傷による王座返上でめぐってきたチャンスをしっかりとものにした。この日の試合後は、保土ケ谷公会堂に詰めかけた観客の前で「必ず伝説の年にするから。今日からがスタートだ!」と高らかに宣言。22年は、名実ともに50周年イヤーの顔になることを約束した。