記者会見で一触即発の危機となった。

キックボクシング界のビッグマッチ、RISE世界フェザー級王者、那須川天心(23=TAGET/Cygames)-K-1・3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者、武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)戦をメインイベントに組んだ「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)の追加カード記者会見が22日、都内で行われ、RISE対K-1の構図となった8試合が決定した。

事件は、14選手がひとことを言い終えた直後に起こった。最後に残った両団体の「問題児」、RISEのYA-MAN(25=TARGET SHIBUYA)とK-1の芦沢竜誠(26=DRAGON FISH)の2人が、お互いに口撃を開始した。

初めはオープンフィンガーグローブを巡り、どちらが強いかの論争だったが、次第にエスカレート。芦沢が「こいつは口だけの大学生」と挑発すると、グラスを持ったYA-MANが席を立ち上がり、相手の席に向かって水をぶっかける。これに芦沢が「(持っていた)グラスを投げるのかと思った。こういうところですよ」と鼻で笑うと、再びYA-MANが立ち上がり、「やんのか?」と今度は勢いよく飛び出していった。

スタッフらに止められたYA-MANは、勢いのあまり机に向かって転倒。複数人のスタッフが止めに入り、何とか事態は収拾したが「今にでもぶっ殺してやりたい。ぶっ殺しますよ」と、記者会見終了までにらみをきかせ続けていた。後頭部をケガしたのか、タオルで頭を拭う場面もあった。

最後にコメントを問われたYA-MANは意外にも冷静。「みんな歴史を勉強しているでしょ。日本が鎖国していた時代、黒船が来た時に何もできなかったでしょ? それと同じ。俺らが黒船ですよ」と、リング上で決着を付けることを誓った。