Jリーグ京都サンガなどでFWとしてプレーしたダン・ディー・デリンジャー(34=大橋)がデビュー2連勝を飾った。この試合がプロデビュー戦となった上村周平(24=名古屋大橋)とスーパーミドル級4回戦で拳を交え、4回55秒、TKO勝ちを収めた。3回終盤にはぐらついた上村に左右両フックでラッシュ。最終4回、左フックからの右ストレートでダウンを奪い、レフェリーストップによるTKO撃破となった。

試合トランクスにはACミランなどで活躍したあこがれのサッカー選手で、現在リベリア大統領を務めるFWジョージ・ウエア氏の代名詞「リベリアの怪人」をベルトラインに刺しゅう。父がリベリア人、母が日本人のデリンジャーは4歳の時に横浜市に移住。多々良学園(現高川学園)時代にはチームのエースとして全国選手権での4強入りに貢献した。愛知学院大時代の10年に京都サンガに特別指定選手として加入し、同年にJ1で4試合、11年にJ2で7試合に出場(無得点)していた。

現役サッカー選手を引退後、モデル業などを経て、19年に仕事の関係で在住していた石川県でボクシングを開始。地元横浜に戻った21年から仕事の合間を縫いながら大橋ジムに入門し、本格的なジムワークを再開。同3月にプロテスト(C級=4回戦)に合格し、同9月に伊藤和麿(石神井スポーツ)とのデビュー戦で判定勝利を飾っていた。