ロンドンのウェンブリー競技場で、英国勢による注目の団体内王座統一戦が行われ、王者タイソン・フューリー(33)が暫定王者ディリアン・ホワイト(34)を、強烈なアッパーで6回TKOで下し、防衛に成功した。

フューリーは9万人超の観客で埋まったサッカーの聖地で、力の差を見せつけ、強烈なアッパー一撃で、相手を倒した。これで戦績は33戦32勝(23KO)1分け。

サッカーの聖地、ウェンブリーに9万4000人もの観客を集めて行われたヘビー級の“英国ダービー”。無敗を守ったフューリーはリング上でのインタビューで「ヘビー級最強はオレだということ。ウェンブリーでも試合ができた。ここで戦えたことで、借りが返せた部分もある。これが終わりになるかもしれない」と引退を示唆。その後は、いつも通り、リング上でマイクを手に熱唱した。

3月のホワイト戦発表会見からフューリーは「最後の戦い」と主張し続けていた。今年1月に3100万ポンド(約51億円)で入札された超ビッグカードだった。