元WBC女子世界フライ級王者の真道ゴー(34=グリーンツダ)の男性ボクサーとしての復帰に向けて、所属ジムの本石昌也会長が27日、東京都内の日本ボクシングコミッション(JBC)を訪れ、ライセンスを得るためのプロテスト受験の申請を行った。

性同一性障害に悩んできた真道は17年10月に引退。性別適合手術を受けて、戸籍も男性に変え、パートナーと結婚し、3人の子どももいる。

しかし、ボクシングへの情熱が再び湧き上がり、昨年5月にジムの本石会長に直訴。男性ボクサーとして、リングに立てるよう動きだした。

今月21日に所属ジムで会見を行った際、真道は「(性別に)違和感があり、命を絶つことを考えたこともあった。生きる道を作ってくれたのがボクシング。生まれ持った体の違い。筋力、骨格はなりたくてなれるものではない。いばらの道は分かっている。不可能という声も聞くが、やらな分からんやろという思い」と話していた。

7月18日にプロテストを受検できる制限年齢の35歳を迎える。次回にプロテスト実施予定は5月15日で、その日程に向けて本石会長が直接的な行動に出た。JBCとしては、現時点で反応はしていない。