RIZINライトヘビー級王座を返上し、UFCに参戦したイリー・プロハースカ(29=チェコ)が史上初となる両団体での王座獲得に成功した。

UFC3戦目でUFC同級王者グローバー・テイシェイラ(42=ブラジル)を5回4分32秒、裸絞めでギブアップに追い込んだ。「最高に、本当にうれしい。試合ではあと少し終わらせるところで終わらせられなかったのが反省。でも勝てて良かった」とUFCベルトを腰に巻き、両手を挙げて歓声に応じた。

1回にテークダウンを許したプロハースカは2回に飛び膝蹴りや左右の連打で攻めた。滑って転んで防戦となり、打撃を浴びて左目カットに追い込まれた。3回にもテークダウンを奪われながらも相手の右目カットに追い込む連打で反撃した。4回には肩固めで追い詰められたが、最終5回にグラウンドの攻防から上になると、背後から裸絞めに入ってタップを誘った。逆転勝利に「自分の左手が動かずチョークは自然の流れでできた。動ける瞬間をみていた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

日本のRIZINに続き、UFCでも王座ベルトをつかんだプロハースカは「こんな試合はありません。だからこそ良い気分です。何も考えずに試合できた。良い試合ができた、もっと強くなって(オクタゴンに)戻ってくる」と感慨深げだった。