モデルボクサーで東洋太平洋女子バンタム級4位の高野人母美(35=勝又)が約2年7カ月ぶりの国内リングで引き分けた。

日本女子同級4位椙元愛(37=一力)との女子スーパーバンタム級6回戦に臨み、0-1(57-57×2、56-58)の引き分けとなった。身長、リーチで上回っていた高野は強烈な右オーバーハンド、左フックで攻めたが、サウスポースタイルの椙元のワンツー、左ボディーを浴びるなど競り合いの展開だった。

19年12月、愛知・刈谷市で近藤佐知子(駿河)に判定勝利して以来の国内リングだった。「聖地」後楽園ホール出陣も17年10月、吉田実代(三迫)に敗れた初代日本女子バンタム級王座決定戦以来、約4年9カ月ぶりとなったが、勝敗はつかなかった。

17年末から米ロサンゼルスを拠点に活動し、メキシコ・ティファナで公式戦3試合を経験し、今年5月から勝又ジムに移籍。心機一転となるファイトでもあり「日本でのリスタートなので、日本人選手と対戦したかった。椙元選手には感謝したい。お互いに良い経験になるような良い試合がしたい」と意気込んでリングに立っていた。試合後には椙元と笑顔で抱擁を交わし、お互いの健闘をねぎらっていた。