UFC女子バンタム級タイトルマッチ5分5回が行われ、挑戦者の前王者アマンダ・ヌネス(34=ブラジル)が王座返り咲きに成功した。昨年12月、UFC269大会で敗れた王者ジュリアナ・ペーニュ(32=米国)に挑戦し、3-0の判定勝利を収めた。これで保持する女子フェザー級王座を合わせ、再び女子2階級同時制覇王者となった。

2本のベルトを両肩にかけたヌネスは「誰か私にビール1杯おごってください」とジョークを飛ばして祝杯を希望した。昨年12月、ペーニャに裸絞めで敗れて女子バンタム級王座の6度目の防衛に失敗。王座陥落後に「自分をよりよい方向に持っていくため」と右構えをサウスポーに変更するスタイルを導入。ペーニャ戦では功を奏し、2回には左右フックで計3度のダウンを奪った。計6度のテークダウンも成功。裸絞めで追い詰めるなど内容は完勝だった。

ヌネスは「頼れる3人のコーチとともに練習してきた。柔術もレスリングも学んだ。人生最良の日。歴史をつくりました。これからもずっと行きましょう」と王座防衛を続ける意欲を示した。またコロナ禍もあり、約3年間、帰国していないという母国ブラジルに戻る以降も示し「家族とあって休養を取りたい。ライオネス(ヌネスの愛称)は必ず帰ってきます」と歓喜していた。