プロボクシング日本ライト級王者宇津木秀(28=ワタナベ)が11月17日、東京・後楽園ホールで同級5位ジロリアン陸(34=フラッシュ赤羽)との2度目の防衛戦に臨む。
1日には東京・五反田で両者そろって会見に出席。今年6月の富岡樹(角海老宝石)との初防衛戦を8回TKO勝利で飾り、約5カ月ぶりのリングに向けて宇津木は「試合まで結構、期間がありますが、楽しみな試合。注目していただければ」と王者らしい余裕と貫禄をみせた。
一方、タイトル初挑戦となる挑戦者ジロリアンは今年3月以来のリング。19年9月から6連勝中ながら、前試合直後は「引退したい」とも発言していた。試合直後に宇津木陣営からオファーを受けた際も1度は断った経緯もあるが「しばらく休んだら応援してくれる方々に申し訳ないと思い、またボクシングに向き合える気持ちが芽生えてきた」と不敵な笑みを浮かべた。
宇津木は所属ジムの先輩でもある元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志と同じ埼玉・花咲徳栄高出身。アマ戦績81勝27敗と経験豊富な正統派となる。「まずは目の前の試合に集中している。最終的には世界王者になりたいので、海外に出たい。この試合、良い内容で勝ちたいと思う」と決意を示した。対照的にジロリアンは元マジシャンで年間300杯以上のラーメンを食べ歩くのが趣味という異色ボクサー。人気店「ラーメン二郎」を愛し、リングネームの由来にもなっている。
ジロリアンは「(宇津木は)基本に忠実で穴がないし、崩しにくい。ボク以外の日本ランカーも普通にやったら勝てない。ランカーで勝てる可能性があるのは自分ぐらい。でかい1発を当てられるようにしたい」とニヤリ。左右ともにパンチの破壊力は十分だけに“奇策”を用意することをにおわせた。
ライト級のリミットは61・2キロとなる。現在の体重は、宇津木が67キロに対し、ジロリアンが75キロ。ラーメンの食べ過ぎが原因とみられる挑戦者は「今まで週12回もラーメンを食べていましたが、週5回ぐらいに減らしたい」と苦笑。宇津木は「体がでかいし、階級も上ですね」と警戒した。会見後、両者はフェースオフ(にらみ合い)も展開し、静かに火花を散らした。写真撮影では、日本王座ベルトを肩にかけた宇津木がガッツポーズ、挑戦者ジロリアンがラーメンを食べるポーズを決めるなど最後まで対照的な姿をみせていた。

