G1クライマックス初出場のトム・ローラー(39)が、味方の援護を力に初勝利を手にした。

Aブロック公式戦となった第6試合で矢野通(44)と対戦。「Team Filthy」のパートナー、ロイス・アイザックスとともに入場すると、かつらの着用や、タイツの下にタイツをはく「マトリョーシカタイツ」など、多彩なパフォーマンスで会場を沸かせた。

試合ではパートナーとの息ぴったり。矢野にパッドを外した金具むき出しのコーナーに振られるも、アイザックスが寸前でパッドを差し入れて無傷に。逆に、矢野が飛び込んだ時にはアイザックスが外してダメージを与えた。味方のアシストで試合の流れをつかむと、最後は10分13秒、カミゴェからのNKOTB(後頭部へのニーバット)で3カウントを奪取。リーグ戦10日目にして、待望の1勝を手にした。

米総合格闘技UFCでも活躍した経験を生かし、初代NJPW STRONG無差別級王者を獲得した経験を持つ。満を持しての初参戦となったが、開幕2連敗と苦杯をなめていた。「俺にはまだ闘志がたっぷり残ってるんだ!」と初勝利にほっとした表情を浮かべ、「最後に残るのは1人だけだ」と逆襲を誓った。

次戦は7日の大阪大会で、バッドラック・ファレと対戦する。