プロボクシング前IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が王座返り咲きを目指し、ジムワークを再開した。

3日までに所属ジム公式サイトで練習開始を報告。後援者や家族から現役続行への後押しを受けたことを明かした尾川は「復帰を決めたら、多くの方が喜んでくれましたね。“ずっとこの先も応援していくから”と言ってもらえました。腹を決めたからには、もう1度世界王者になるということです」と王座返り咲きへの強い決意を示した。

今年6月、英カーディフでジョー・コルディナ(英国)に2回KO負けを喫して王座陥落。「試合の映像も2~3回は見ました。でもKOシーンは何度となく目にしています。見る度に思います、“アホだなぁ”と」と回顧しつつ「練習でやってたことが出せなかったというのはダメですうね」と反省も忘れなかった。

帝拳ジムでの練習は約2カ月ぶりという尾川は「戻ってこれて良かったです」と安堵(あんど)の気持ちも吐露。階級もスーパーフェザー級のままで現役を続ける意向。「スーパーフェザー級にこだわる理由は。やっぱりリベンジしたいってのが1番です。階級を変えるとそれが出来なくなってしまいます。やっぱりコルディナ選手ともう1度やりたいのが第一です。負けたまんまっていうのは本当に嫌です」などと再起に向けて闘志を燃やしていた。