ノアの若手、岡田欣也(29)が、執念の逆転劇で、念願のN-1初出場を決めた。

第6試合となった「N-1出場決定戦」で、同期入団の稲村愛輝(よしき、29)と対戦。序盤から相手の巨体に押し倒され、3カウント寸前にまで追い込まれるピンチの連続だった。それでも、意地のキックアウトを連発すると、最後は15分18秒、回転足折り固めで丸め込み、逆転の3カウントを奪取。勝利と同時に、今月11日の横浜武道館大会で開幕する最強決定戦「N-1 VICTORY 2022」への出場権を獲得した。

願ってもないチャンスだった。同リーグへ出場予定だったティモシー・サッチャー(39=アメリカ)が、ビザ発給手続きの遅延により来日が困難となったため、同リーグ戦の欠場を発表した。谷口や稲葉ら実力者が選考から漏れる中、その一枠を勝ち取った。

試合後は稲村とリング上でがっちり握手。「負け続けたけど、あきらめなかったらいつか勝てると思っていました。まだまだ食らいついていく」と、出場の先を見据えていた。