大相撲の元小結旭道山のおいでプロボクシング日本スーパーフェザー級1位波田大和(25=帝拳)が日本王座挑戦に王手をかける。10月1日、東京・後楽園ホールで同級2位原優奈(28=真正)との日本同級挑戦者決定戦を控え、21日に都内の所属ジムで調整。勝てば来春の同王座挑戦権を得られるため「高身長でジャブもうまい相手ですが、後半に勝機がくるはず」と静かに燃えた。

父も行司の木村寿之介(55)という相撲一家に生まれたものの、元世界3階級制覇王者長谷川穗積にあこがれ、ボクシングの名門、花咲徳栄高に進学して競技を開始。同3年時に総体と国体で準優勝した。プロ転向後も日本同級ユース王座を獲得するなど現在9連勝中。多彩な動きと左強打で日本王座が見える位置まで到達した。「おじから『1発目を気をつけろ』と。父には栄養管理などの助言をもらっています。目の前に集中し、勝つことだけ考えたい」と気合十分だった。

◆波田大和(はた・やまと)1997年(平9)1月18日、埼玉・草加市生まれ。幼少時に相撲、中学1年で野球部所属も同2年からキックボクシングジムへ。花咲徳栄高入学と同時にボクシング開始。15年にプロ転向。身長171センチの左ボクサーファイター