プロボクシングWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(34=英国)のトレーナーを務めるジョー・ギャラガー氏が、13日に東京・有明アリーナで控えるWBAスーパー、WBC、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)との4団体王座統一戦に向け、仕上がりの良さを強調した。

英国の地元紙リバプール・エコー紙のインタビューに応じた同氏は「ポールが(IBF、WBOと)世界王座を2度戴冠した。それはリバプール出身者で初めてのことだった。(4月のWBO世界同級暫定王座決定戦の)ジョナス・スルタン戦は彼のキャリアの最高のパフォーマンスの1つだった」と太鼓判を押した。

井上について「私たちは非常に優れたファイターと対戦する。ノニト・ドネア戦で、井上は裂傷を負ったものの、カムバックして勝利した」と高く評価し、敬意を表している。バトラーの下馬評が高くないことも認識しつつ「試合当日、井上の調子が悪いかもしれない。試合中にカットするかもしれない」と何が起こるか分からない競技であることを強調。陣営として「私たちがしなければならないこと、そしてポールがしなければならないことは、そこに行き、彼が最高のポール・バトラーで臨むことだ。運が良ければ何が起こるのか分からない」と自信を示していた。