東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦(4日、エディオンアリーナ大阪)の前日計量が3日、大阪市内の日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局で行われた。

今回が60戦目となる同級3位の堀川謙一(42=三迫)はリミット48・9キロ、対する同級2位ジョイ・カノイ(29=フィリピン)は800グラムも軽い48・1キロでクリアした。堀川は相手の計量結果について「ナチュラルな体重なんでしょう」と気にもとめず、初めて見た印象に「強いと思います」と語った。

堀川が勝てば42歳8カ月での王座奪取で、41歳2カ月でWBOアジアパシフィック・ミドル級王座を獲得した野中悠樹(渥美)の記録を上回る、日本選手最年長記録となる。堀川は「最年長記録というより、自分のボクシング人生において勝たないと終わりかなと思っているんで。その気持ちだけです」と話していた。

年齢的に現役ボクサーとしては常にがけっぷちにいる。今回の試合も「めちゃくちゃ大事です。できればKO勝ちしたいが、とにかく勝たないと前には進めない」。ベテランの経験と意地を存分に発揮する。