ボクシング前WBC世界ライトフライ級王者矢吹正道(30=緑)とタキザワジムが主催する子どものスパーリング大会が4日、名古屋市内の緑ジムで行われた。

同大会はボクシングの裾野を広げるべく、矢吹を中心に始め、今回が第4回となる。矢吹の長男、克羽くんも参戦し全国大会の経験がある相手にKO勝ち。父の矢吹は「来年は全国大会に出すことも考えたい」と語った。

矢吹が「子どもたちに安全で楽しいボクシングを知ってほしい」と始めたイベント。今回も約100人が集まり、来春に予定する第5回は「プロと同じ舞台を経験してほしい」と別会場を借りる計画もあるといい、協力してくれるスポンサーも募集している。

矢吹は「人前で戦う機会もそうないと思う。その中で自分なりに楽しみや悔しさを見いだしてほしい。それだけで意義はあると思います」。ここから未来の“モンスター”が生まれるかもしれない。矢吹は自費を投じても、イベントを拡大していく意欲を示した。