プロボクシング前WBO世界フライ級王者で現WBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(24=M.T)が同級王者井岡一翔(33=志成)への挑戦を意識した調整に入っていると明かした。5日にWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(30=BMB)や日本プロボクシング協会・袴田巌支援委員会メンバーとともに東京高裁などを訪問。1966年に静岡県の一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定を受け釈放された袴田巌さんの差し戻し審の最終意見書プレゼンテーションを控えた弁護団に向け、支援の缶バッジを贈った。

中谷はWBOから大みそかに行われるWBO世界同級王者井岡-WBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(米国)戦の勝者と180日以内に指名試合するよう指示を受けている。指名挑戦者となった中谷は「(井岡を)意識しています。どういう状況になるか、しっかり対応していかないといけない。とりあえず、そこを目指してやっています」と強調。井岡-フランコ戦の視察については「まだ予定はないです。もしかしたら行くかもしれない」と口にした。

また寺地はWBCにライトフライ級1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)との対戦指令を受けており「次は指名(試合)かなと。春ぐらいにできたら」と見通しを明かした。少しずつジムワークやロードワークを開始しているものの「まだボクシングモードという感じではないですね」とリラックスした表情を浮かべていた。