引退を表明していた、ひめか(25)が舞華とのラストマッチに敗れ、スターダムとして最後の試合を終えた。

号泣する舞華に対し、ひめかは笑顔で引退試合を“楽しんだ”。最後の相手に選んだのは「舞ひめ」として2年以上コンビを組み、苦楽をともにしてきたパートナー。「舞華がいなかったら私はここに立っていない。わがままを聞いてくれてありがとう」と感謝した。

登場はこの日のために用意した白いドレス。「引退=白いイメージ。キレイな姿で辞める意味も込めて」と明かした。舞華はひめかの格好に似せてリングに上がり、リングアナは、仲のいい白川未奈が務めた。

スタートからぶつかり合いの連続。ひめかは、これまで一緒に戦ってきた相棒を前に、感謝の気持ちを込め、渾身(こんしん)のラリアット。あわや3カウントのシーンを何度もしのぎ、ギブアップはせず、最後まで「ひめか」の声援に応え続けた。最後は3カウントを奪われたが「プロレスラーひめか」の勇姿を仲間とファンと、そして舞華に残し、リングを降りた。

「舞華とやりたい」。2月の会見で引退試合までの希望を聞かれたひめかは一番に答えた。買い物に出かけたり、家で食事をしたり、公私ともに仲のいい2人。ユニット「ドンナ・デル・モンド」のメンバーが入れ替わっていく中でも、2人の絆が壊れることはなかった。

アイドル活動を辞め、18年に20歳でプロレスデビュー。当時から「5年たって納得の形ができていたら引退」と決めていた。タッグこそ「舞ひめ」でゴッデス・オブ・スターダムの王者に輝いたが、シングルのベルトは何度も跳ね返された。自らを「良き挑戦者」と表現し「これが限界なのかな」と感じていたという。

5月14日にセレモニーを行うが、スターダムのプロレスはこれが最後。すべての戦いを終え「最大級のビッグマッチで引退試合ができて本当に幸せだった」と明かした。172センチ、65キロ。「でかいは強い、でかいはかわいい」とパワーと美の両方でリング上で躍動。SNSでは元アイドルらしく、リング上の顔とは違ったかわいらしい瞳でファンを魅了し続けてきた。「今が一番輝いている」。輝き続けた「ジャンボプリンセス」が次なるステージに向け、プロレスに別れを告げた。【松熊洋介】