元プロレスラー武藤敬司(60)が6日、第42回ベスト・ファーザー「イエローリボン賞」に選ばれ、都内で行われた授賞式に登壇した。今年2月に現役を引退し、家庭で「けむたがられている」と近況を語った。

この日は、痛めているヒザをおして“武藤ポーズ”で登場。「今年の2月に39年間やっていたプロを引退しまして。現役時代は巡業とかがあってほとんど家にいない。家庭も顧みることができなかった」としみじみと振り返り「引退してからずーっと家にいる。家族から『うざい』『うっとうしい』と、本当にけむたがられている」と笑わせた。

受賞にも大喜び。「39年間一生懸命やって、プロレスでは賞という賞は全部とりました。どんな賞よりもベストファーザー賞は好感度アップです。これでまたおやじとしての威厳が復活します」。

長男は27歳、長女は23歳。これからどんな父親を目指すかと聞かれると「もう子どもたちも大きいので、めちゃくちゃわがままなクソじじいになってやろうと思う」と宣言した。

新日本プロレスでは自身が全日本時代に発掘したSANADAらが活躍中だが、プロレス界とは「距離を置いて楽しみたい」という。司会者から「プロレス界のお父さん」を期待されると「あまり近いと意見を言いたくなる。家族みたいに、またけむたがられる」と笑っていた。

ほかに、つくば市長五十嵐立青氏(44=政治部門)、三菱鉛筆社長数原滋彦氏(44=経済部門)、落語家桂宮治(46=学術・文化部門)、俳優高橋克典(58=芸能部門)が受賞した。