プロボクシング日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦は22日、東京・後楽園ホールで開催される。同級王者高山涼深(26=ワタナベ)が同級1位の元WBOアジア・パシフィック同級王者村地翼(26=駿河男児)との初防衛戦を控える。21日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者そろって100グラム少ない52・0キロでクリアした。

今年6月、川浦龍生(三迫)との同級王座決定戦で4回TKO勝ちして王座獲得に成功した高山にとっては約3カ月ぶりのリング。村地とはアマチュアの大学時代からの顔見知りで「やりたくはないが、気持ちはつくっていた。(村地は)速くて的確でイメージはわかっている。ただ打ち合いになれば僕の方が有利。どうやって生かすか、仕留められるか。明日楽しみにしていてください」と王者らしい風格を漂わせた。

一方の村地は昨年10月に獲得したWBOアジア・パシフィック王座を返上し、日本王座をターゲットにしてきた。大橋ジムに出げいこし、前WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム王者中嶋一輝、元K-1同級王者で現東洋太平洋同級王者武居由樹(ともに大橋)ら高山と同じサウスポーの実力派とスパーリングを重ねてきた。日本王座を獲得すれば、国内で世界挑戦も可能となる。村地は「WBOアジア・パシフィック王座に続いて2年連続でタイトルを狙えることができてテンションが上がっている。日本王座は歴史がある。自分の実力を証明したい」と気合十分だった。