プロボクシング4団体統一王者同士の2階級差を超えた世紀の一戦、スーパーミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス対スーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロが対戦。両者12ラウンドまで戦い抜き、判定3-0でアルバレスが勝利、防衛に成功した。

王座防衛に成功したアルバレス(AP)
王座防衛に成功したアルバレス(AP)

スーパーミドル級4団体タイトルマッチ


サウル・アルバレス判 定
3-0
ジャーメル・チャーロ

試合経過

第12ラウンド

開始から左の突き合い。チャーロが的中率は上も、アルバレスは前進をやめない。40秒すぎにアルバレスの右フックがチャーロのテンプルにヒット。1分40秒すぎに試合を通じて劣勢のチャーロの左フックが決まる。アルバレスはびくともしない。終盤にアルバレスのボディーブローから大振りの右フックが決まり、チャーロはクリンチに逃れる。

119-108、118-109、118-109の3ー0の判定で、2階級上のアルバレスがチャーロを下し、世界4団体統一王者同士の一戦を制して、防衛に成功。 

【日刊採点】チャーロ10-9


第11ラウンド

このラウンドに入ってもチャーロは距離をとって打ち合いをさける。50秒すぎにアルバレスの右強打がまともにヒット。中盤にチャーロの左フックが浅くヒットも、アルバレスが左ボディーブローから顔面への右フックを返す。終盤の打ち合いはアルバレスのパンチが的確。

【日刊採点】アルバレス10-9

チャーロ(右)を攻めるアルバレス(AP)
チャーロ(右)を攻めるアルバレス(AP)

第10ラウンド

チャーロが左ジャブをついて距離を取る。30秒すぎにチャーロのワンツーも決まる。50秒すぎにアルバレスが距離を詰めて右アッパーをヒット。1分40秒すぎ、アルバレスの左フックでチャーロが腰を落とす。終盤のチャーロの連打はアルバレスがガード。

【日刊採点】アルバレス10-9 

チャーロ(手前)を攻めるアルバレス(AP)
チャーロ(手前)を攻めるアルバレス(AP)

第9ラウンド

アルバレスの左ボディーブローが決まる。30秒すぎにチャーロの連打もヒット。1分すぎにもアルバレスの左ボディーブローが決まり、右アッパーもクリーンヒット。チャーロは左ボディーブローを返す。終盤はチャーロがフットワークを使って手数でペースをつかもうとするが、アルバレスの前進は止まらず。

【日刊採点】アルバレス10-9

チャーロ(左)を攻めるアルバレス(AP)
チャーロ(左)を攻めるアルバレス(AP)

第8ラウンド

アルバレスの左アッパーが先制打。40秒すぎにチャーロに左フックもヒット。アルバレスは前に出てプレッシャーをかける。2分すぎにアルバレスがチャーロをロープにつめて連打。1分半すぎアルバレスの左ボディーブローが命中。チャーロもワンツーを返す。終盤はアルバレスがチャーロをロープに押し込んで右フックから左ボディーブローを入れる。

【日刊採点】アルバレス10-9 


第7ラウンド

チャーロが左を突いて距離をとる。チャーロのセコンドから「攻めろ」の指示。50秒すぎにアルバレスの右フックがチャーロのテンプルに決まり、チャーロがダウン。立ち上がった後もアルバレスがロープにつめて強打をたたきつける。1分半すぎにチャーロの左フックも決まる。2分すぎに再びアルバレスの右強打が顔面に2発ヒットも、チャーロはしのぎ切る。

【日刊採点】アルバレス10-8

第7ラウンド、ダウンするチャーロ(AP)
第7ラウンド、ダウンするチャーロ(AP)

第6ラウンド

序盤はにらみ合い。チャーロは左ジャブを突いて距離を取る。前半はアルバレスの手数が少ない。チャーロは慎重にジャブをついてアルバレスの前進をかわす。終盤にアルバレスがロープにつめて強打をふるうが、チャーロは必死にガードで防ぐ。

【日刊採点】アルバレス10-9


第5ラウンド

チャーロが左ジャブを2発ボディーにヒットさせる。30秒すぎにアルバレスの強烈な左フックが顔面をとらえる。チャーロも左ジャブを返す。中盤から再びチャーロが足を使ってジャブを突く。2分すぎにアルバレスの左ジャブ、右ボディーブローが決まる。残り30秒、チャーロの左ジャブから右フック、左フックが決まる。アルバレスも前に出て応戦。

【日刊採点】チャーロ10-9 


第4ラウンド

アルバレスの左ジャブ、左フックが先制打。チャーロは左ジャブを突くが、アルバレスはかまわず前に出る。50秒すぎにチャーロの左フックが軽くヒット。1分すぎにアルバレスの左ボディーブロー、左フックが決まる。1分50秒すぎアルバレスの右フックが顔面にヒット。終盤はチャーロもジャブを返すが効果は薄い。

【日刊採点】アルバレス10-9 

チャーロ(左)を攻めるアルバレス(AP)
チャーロ(左)を攻めるアルバレス(AP)

第3ラウンド

アルバレスはインターバルでもイスに座らず。チャーロは距離をとって左ジャブを突く。アルバレスは下がらずじわじわとプレッシャーをかける。40秒すぎにアルバレスの右ボディーブローが決まる。中盤にアルバレスの右がチャーロの顔面にヒット。2分すぎにチャーロが遠い距離からパンチをヒットさせるが、残り30秒、アルバレスが左ボディーから右フックをヒット。

【日刊採点】アルバレス10-9


第2ラウンド

1回はほとんどパンチを出さなかったチャーロがジャブを突いて距離を取る。30秒すぎにアルバレスがチャーロをコーナーにつめて右強打をねじ込む。1分半すぎにアルバレスの右がチャーロのボディーにヒット。チャーロは後退しながらジャブを出すもガードの上。2分すぎにアルバレスの右フックがチャーロの顔面に浅く決まる。チャーロは足をつかって終始距離を取る。

【日刊採点】アルバレス10-9 


第1ラウンド

アルバレスは濃い紫色、チャーロは黒のトランクスを着用。開始から1分すぎまで両者距離を取って様子を見る。1分すぎにアルバレスの左フックは空振り。身長で9センチ上回るチャーロは足を使って打ち合いを避ける。2分すぎにアルバレスがチャーロをロープにつけて右強打をたたきつけるが、ガードの上。終盤にアルバレスが再び右フックを放つも当たりは浅い。 会場には元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーの姿も。

【日刊採点】アルバレス10-9