2階級の差を超えて実現した史上初のプロボクシング世界4団体統一王者同士の一戦は、4階級制覇王者のスーパーミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス(33=メキシコ)が、2階級下のスーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロ(33=米国)を3-0の大差判定で下して王座防衛に成功した。
パワーで上回るアルバレスが初回から再三強烈な左ボディーブローを決めてチャーロを圧倒。7回50秒すぎには右フックをテンプルに決めてダウンを奪った。チャーロは足を使って左ジャブを突くが、最後までアルバレスの前進を止められなかった。判定は119-108、118-109、118-109のいずれも大差で、3-0でアルバレスが防衛に成功した。
「彼の動きは分かっていた。ボディーを攻めるのが作戦だった。ダウンはパンチのコースを変えたら当たった。私は強い。カネロに勝てるボクサーはいない。次の相手は誰だったいい。ボクシングは私の人生だ」とアルバレス。チャーロは「今日はいつもの自分ではなかった。負ける日もある。これがボクシング。カネロのパンチは強かった。今後は自分の適性体重に戻して、(1階級下の世界ウエルター級4団体統一王者の)テレンス・クロフォードと戦いたい」と素直に敗戦を認めた。
アルバレスの戦績は60勝(39KO)2敗2分け。チャーロは35勝(19KO)2敗1分け。