「キング・オブ・ストロングスタイル」中邑真輔が、WWE世界ヘビー級王者セス“フリーキン”ロリンズから「10カウント」を奪って日本男子初のWWE最高位王座奪取に弾みをつけた。7日(日本時間8日)、米インディアナポリスで開催されるプレミアム・ライブイベント(PLE)ファストレーン大会で同王座に挑戦する。中邑の要求でラストマン・スタンディング形式(10カウントKOのみ決着。反則あり)に決定済みの一戦となる。
先にリングでMCのマイケル・コール氏と話していたロリンズに対し、中邑は大型画面で登場。2カ所で腰椎を骨折したという古傷を持つロリンズの背中の“爆弾”を指摘し「みんなに背中のケガをかわいそうと思われてえよな? かなえてやる。感謝しろ」とメッセージを送ると、いきなり背後から中邑本人が登場して襲撃を開始。後頭部にキンシャサを蹴りこんだ。
そこからはロリンズを「カウント地獄」に陥れた。中邑はカウントを数え始め、ロリンズがカウント7で起きようとするとパイプいすで背中を連打。再びカウントが開始され、カウント9で立ったロリンズを持ち上げ、パイプいすにたたきつけ、最後はキンシャサで倒した。
中邑は10カウントまで早口で数えあげると、ロリンズがマットに落としていたWWE世界ヘビー級王座ベルトを拾いあげて掲げ、ロリンズを精神的に追い込んでいた。9月2日のPLEペイバック大会に続く再戦。前回は背中攻撃で追い詰めながら敗れていたが、リマッチに向けて中邑が優位に“前哨戦”を進めていた。