セミファイナル(第17試合)でK-1ワールドGPミドル級タイトルマッチ(3分3R延長1R)が行われ、挑戦者の松倉信太郎(32)が延長判定2-1で王者ハッサン・トイ(29=トルコ)を撃破した。今年6月の初代同級王座決定トーナメント決勝で敗れた借りを返し、うれしい戴冠を果たした。

互いに譲らぬ一戦は3R終了時点で判定1-1で延長に突入。松倉は延長でも気迫を前面に押し出し、前へ、前へと王者に圧力をかけ続けた。渾身(こんしん)のローキックをたたき込み、左右のフックと攻撃の手を緩めなかった。そして延長判定2-1で勝利した。判定の結果を聞くと、セコンドについていたK-1世界3階級王者・武尊が涙を流して松倉に抱きついた。

松倉は試合後、3週間前に左足小指を骨折していたことを告白。「靴も履けなくて、歩けなくて、本当に怖くて。でもそういう時に周りの人にマジで助けてもらって。いろんな人に支えてくれたおかげで今日リングに立って、勝つことができました。1つのことを真剣にやり続ければ、自分が追い求めてきた結果じゃなくても、自分が求めていた以上の出会いとか、人とかそういうのがいっぱいあって。成功とか失敗とか分からないけど、挑戦を始めた時点で成功なんじゃないかなと僕は思う。オレは生まれ変わっても絶対に格闘家をやるし、オレはこんな格闘技が大好きです」と感動のスピーチを行った。

そして最後に英語で「ハッサン、僕と戦ってくれてありがとう。この試合は(前回対戦から2試合連続で)君は考えていなかったものだったと思う。だから僕はもう1度、君と戦わなければならない。1試合借りができた。3度目の対戦へ、どうなるか見てみよう」と3度目の完全決着マッチを希望した。