プロボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が過去最多に匹敵する実戦練習量を消化するハードメニューで2階級での4団体統一を狙う。26日、東京・有明アリーナでWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)との4団体王座統一戦を控え、15日には横浜市内の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシングやサンドバッグ打ちを披露した。

7月のスティーブン・フルトン(米国)戦までは通常、週2回だったスパーリングは週3回に増加。タパレス戦に向けたスパーリング数は計116ラウンドとなった。ここ数年の世界戦は計70~80ラウンドが平均だったこともあり、約1・5倍に増加したことになる。井上は「周りの楽勝ムードを吹き飛ばすため。自分の中では、周りのムードが自分の中で怖いと思っている。そういったところを自分でも切り替える意味で、トレーニング内容と向き合いながら調整してきた」と説明した。

父真吾トレーナーは「尚弥がやりたいことがしっかりやれるかの確認。4人のパートナーでどんなタイプでもやれる確認もできた。自信に変える意味がある」とスパーリング量の増加の意図を説明。大橋秀行会長も「井上尚弥史上もっともハードなスパーリングになりました」と強調した。

タパレス対策について、井上は「離れても良し、くっついても良しの器用で何でもできるボクサーのイメージを持ち、自分の中で組み立てている状況」と強い警戒心を口にした。KO決着が予想されるが「KOに関しては流れの中で進めていきたい。1ラウンドはフルトン戦よりも会場がピリつくと思う。それを味わってほしい」と付け加えた。

試合まで残り11日。14日には本格的なスパーリングを打ち上げた井上は「いつも通りの打ち上げて非常にスパーリング相手も計4人とも素晴らしい選手で、その4人の選手と試合に向けて詰めたトレーニングは成長と、タパレス対策、いろいろな意味合いを持って練習できた。すごく良いトレーニングできて仕上がっている」と手応えを示した。【藤中栄二】

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