プロボクシングWBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)が1日、出げいこ先の東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。13日、東京・有明アリーナで同級7位タナンチャイ・チャルンパック(24=タイ)との2度目防衛戦を控える。ユーリ阿久井は「テーマは勝つこと。できることを増やしながら、スパーリングを重ねてきました。今まで通り勝つことだけを考えてやってきた。できればKOで勝ちたい」と強い決意を口にした。

東京合宿では週5回のペースでスパーリングを重ね、同じ興行でWBO世界ライトフライ級王座決定戦を控える同級1位の岩田翔吉(28)、日本ライトフライ級1位高見亨介(22=ともに帝拳)、元世界2階級制覇王者京口紘人(30=ワタナベ)らと拳を交えてきた。計100ラウンドほどのスパーリング数を積んでおり「非常に良い状態でトレーニングを積んでいる」と手応えを示した。

挑戦者となるタナンチャイは今年8月、元WBC世界スーパーバンタム級王者畑中清詞会長(57)の長男建人に判定勝利し、WBOアジア・パシフィック同級王座を獲得。ムエタイ経験者でもあるため、ユーリ阿久井は「タイ人特有の独特なリズムがある。前戦では日本で勝って自信満々でくる。そこは警戒したい」と気持ちを引き締めた。

18年に入社した警備会社の山陽セフティに現在も勤務している。世界挑戦のため、昨年9月に一時休職していたが、今年7月から本格的に職場復帰した。V2戦準備直前まで約2カ月間、通常勤務したというユーリ阿久井は「岡山でボクシングだけやっていてもやることがないので…。自分の練習のリズムをつくるためです。仕事をして練習して家に帰るというリズムをつくるために仕事を再開しました」と解説。ボクシング世界王者と仕事を両立するプラス面を強調していた。【藤中栄二】