地上波に代わって配信サービスによるボクシング生中継が定着し、日本が軽量級の「本場」になったと言える。コロナ禍の21年12月、井上尚弥-アラン・ディパエン戦がひかりTV(現Lemino)とABEMAでPPV生中継が数字的に成功。22年4月、Amazonプライムビデオによる初のボクシング生中継だった村田諒太-ゲンナジー・ゴロフキン戦が視聴者数を含めた大成功を収めて軌道に乗った。

配信大手による資金力で選手のファイトマネーは上昇し、海外の世界王者を招へいしやすくなった。ボクシング配信は本場となる欧米を中心に世界で生中継され、収益力のある重要コンテンツとなりつつある。この好循環が日本で多く世界戦を開催できる原動力となっている。

日本が軽量級の「宝庫」であることも大きい。世界的に知名度の高い井上をはじめ、中谷潤人、井上拓真、武居由樹、那須川天心らがバンタム級を熱く盛り上げている。番組編成に左右された地上波とは違い、興行開催の時期を柔軟に対応できる配信。会場確保や好カードを編成しやすいこともボクシングとマッチしている。

来年以降も世界戦の日本開催は増えそうだ。【ボクシング担当=藤中栄二】