1月7日から米ロサンゼルスで合宿していたプロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が8日、羽田着の航空便で帰国した。24日、東京・有明アリーナで28戦全勝の同級6位ダビド・クエジャル(23=メキシコ)との3度目防衛戦に向けて約1カ月間、師事するルディ・エルナンデス氏、岡辺大介氏の両トレーナーのもとで実戦中心のメニューを消化。現地での計スパーリング数は140ラウンドに到達した。

中谷は「順調に良い実戦練習できましたね。途中で動きがイメージ通りできていなかったが、最後の方はイメージしている形で体を動かせることができた」と手応えを示した。実戦練習の繰り返しで疲労のピークが通常よりも長く「疲労の抜けが悪かったが、最後に抜けてすごく良い感じで動けて帰ってこられた」と笑みを浮かべた。

今回は自身初の16ラウンドを経験。エルナンデス氏の指示で、10分3ラウントという変則スパーリングにも取り組んできた。中谷は「16ラウンドは2回やったので(世界戦同様の)12ラウンドが短く感じました」と苦笑い。スタミナと集中力の持続が不可欠となるメニューを消化し、メンタル面の強化にもなったようだ。スパーリング相手も2~3階級上の選手だったという。

米滞在中、米老舗専門誌「ザ・リング」最新号の表紙に登場した。3団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、IBF世界同級王者ダニエル・デュボア(英国)、4団体統一ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)、WBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米国)とともにイラストで掲載された。また契約を結ぶ米国プロモート大手トップランク社の音頭で米メディア向けのロサンゼルスで公開練習にも取り組んだ。自らのテーマとなる「ワールドワイド」にふさわしい環境となりつつあり「新鮮な感じとなり、より世界に知ってもらえる機会になった」と歓迎した。

米メディアからは4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)やWBC世界スーパーフライ級王者ロドリゲスとの将来的な対戦についての質問が多かったという。中谷は「本当に期待感が高まっているのは感じる。ハイパフォーマンスをすることが仕事。24日は良いパフォーマンスをしていきたい」と無敗対決となるクエジャルとのV3戦に向けて集中していた。