読者が選ぶ「第29回日刊バトル大賞(対象は24年1月1日~12月31日)の集計結果がまとまり、24年ボクシング部門は、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が7年連続8度目の最優秀選手(MVP)に輝いた。

ニッカンスポーツコムで実施した投票(1月21日~28日)では、85%という得票を獲得するなど高い支持を得た。年間最高試合(5月6日、ルイス・ネリ戦)も7年連続7度目の受賞で、7年連続の2冠達成となった。

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昨年の69・4%を大きく上回る85%という高い支持を得て、井上が7年連続のMVPに輝いた。5月に東京ドームで34年ぶりとなるボクシング興行のメインを務めた。90年2月、元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)が務めて以来、日本人初の快挙だったことでも話題をさらった。

ドーム決戦ではWBC世界バンタム級王者山中慎介との因縁から日本で「悪童」として知名度のある元2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKO撃破。日本人初の4団体統一王者の防衛成功も果たし、年間最高試合にも選出。18年から7年連続の2冠獲得となった。同11月、サウジアラビア政府の用意したプライベートジェット機でリヤドを電撃訪問。同政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」と推定総額30億円という大型スポンサー契約を結んで驚かせた。井上にとって国内外でインパクトを残した24年だった。

井上は「自分のボクシングキャリアにどんなドラマが待っているのか自分でも分からない」とワクワク感を胸に25年を迎えた。昨年12月の防衛戦が挑戦者となるIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で今年1月24日に延期に。さらに挑戦者変更のトラブルも乗り越え、WBO世界同級11位金芸俊(韓国)を4回KO撃破した。5月には米ラスベガスでWBC世界同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦が組まれる予定。21年6月以来の「聖地」再進出でさらにボクシングキャリアを加速させる。【藤中栄二】