プロボクシング元日本、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者井上浩樹(32=大橋)が約1年1カ月ぶりの再起戦に臨む。3月31日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル132大会のメインとしてミハイル・レスリコフ(29=ロシア)との67・0キロ契約体重8回戦に臨むと13日、発表された。13日には東京・水道橋で会見した井上は「約1年ぶりの試合となりますので、悔いなく精いっぱい頑張って挑もうと思います」と強い決意を示した。
昨年2月、当時の東洋太平洋同級王者永田大士(三迫)とのアジア王座統一戦に敗れて王座陥落。試合直後は「精いっぱい頑張った。思い残すことはない」と現役引退を示唆していた井上だったが、試合翌日には気持ちが現役続行に傾いたことを明かした。井上は「一晩寝たら気持ちはまったく変わっていまして…何で辞める必要があるのだろうと思いまして。それからずっと練習だけ毎日やっていました」とすぐに練習再開していたという。
永田には20年7月にも敗れていた。その時にはいとこの井上尚弥、拓真兄弟の父で、自身の叔父となる真吾トレーナー(53)から「もうボクシングをやる資格がない」などと故障による調整不足を含めて厳しい言葉を投げかけられていたが、今回は「あれで辞める必要はない。また次に向けて頑張りなさい」と激励されたという。井上は「真吾さんが言うならと心変わりしました」とも明かした。
対戦相手のレスリコフについて「しっかりとは見ていないが、ベトナムのジムで練習しているロシア出身の選手。強烈なロシアンフックがあるので危ないなと思っている。そこに警戒しながら練習しているところです」と気持ちを引き締めた。所属ジムの大橋秀行会長(59)は「すぐに練習もしていたのでブランクも気にしていない。次の試合で内容によっては引退してしまうかもしれないし、チャンピオンを目指すかもしれない。試合内容が問われると思う」とハッパをかけていた。【藤中栄二】

