プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)が所属ジムでは初めてとなる本格的なトレーナー2人体制で世界奪取を目指す。28日、横浜市のBUNTAIで同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ)との同級王座決定戦を控え、16日には横浜市の所属ジムで練習を公開。元日本スーパーフェザー級王者岡田誠一トレーナー(43)とのミット打ち、12年ロンドン・オリンピック(五輪)ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(37)とのドラムミット打ちなどをそれぞれ披露した。
昨年7月の大橋ジム移籍後、力石は所属ジムの大橋秀行会長(60)の発案で岡田、鈴木両トレーナーによる指導体制で調整してきた。同会長は「プロ野球に打撃と守備のコーチがそれぞれいるようにボクシングでも指導を分業することを前から考えていた。力石は接近戦も距離を取った技術戦もできる。両方を合わせればもっと伸びると考えた結果、2人体制に行き着いた。その第1号が力石になる」と解説した。
岡田トレーナーには接近戦を中心として技術指導を受け、鈴木トレーナーには距離を取ってテクニックを生かすタイルを注入されている。また鈴木トレーナーの持つ自衛隊式フィジカル練習も実施。力石自身も「1日1日の練習の質が変わった。すごく毎日、練習に行くのが楽しくて。楽しみで練習に行っている感覚。練習に行きたくないなと思う日が1日もない」と手応えを示した。
この充実したトレーニング環境で自らのレベルアップを実感していることで、自身のボクシングに対する考え方も変化したという。3月の世界戦発表会見では「負けたら引退します」と話していたが「訂正します。引退はしません。別に自分が伸びていることを感じている。この試合は勝ちますが、どんな結果であれ、ボクシングは続けます、はい。まだまだ自分の限界はここではないと感じている。やらせてください」と試合結果に関係なく現役を続けると明言した。大橋会長も「負ける前提で言っているのかと思って心配していた。とにかく勝ってもらいたい」と大きな期待を寄せていた。

