格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン=BD)16」(13日、大阪・おおきにアリーナ舞洲)は12日、前日計量&記者会見を行い、人気選手の1人であるSATORUが今大会限りでのBD引退を表明した。
SATORUが戦う予定だった飯田将成がBDの溝口勇児COOともめて出場を辞退。責任をとって同COOがSATORUとセミファイナルで対戦することが決定した。
SATORUはまず溝口COOへの感謝を口にしてから「溝口さんとは前回の試合で戦いました。最初にダウンを取って、流れは完全に俺がつかんでいると思っていました。しかし挑発に乗ってしまい、自分を見失い、勝ちに行けば勝てた場面で、見せ場を選び、逆にスタミナを削られて負けてしまいました」と振り返った。
そして続けて「世間からは、八百長だって言葉が飛び交いましたが、俺はそんなことは一切していません。ただ、あの時の俺は勝つことよりも、目立つことを選んだ未熟者でした。俺は今回の試合に、ある決意を持って臨みます。それは、この試合を最後に、ブレイキングダウンを引退するということです」とBD引退を表明した。
SATORUはもともと飯田に勝って引退するつもりだったと告白し「ここで俺が彼(飯田)に勝って引退するのがドラマチックで、見てる人に勇気と感動を与えられると思っていましたが、それはかなわない夢となりました。でも相手が誰だろうと関係ない。俺はもう過去の自分に勝てたと思っているし、だから人生に、リングに、けりをつけたい。溝口とのリベンジマッチで、俺は最後を飾る」と力を込めた。
SATORUはブレイキングダウンを通じてバラバラだった家族がまた1つにまとまり、親孝行もできるようになったと説明。「諦めず挑み続ければ過去の自分を超え、リベンジを果たせることを、俺は明日のリングで全国の子供たちに証明してそれを伝えます」と意気込んだ。
そして溝口COOに向かって「俺がやられたままで終わる男じゃないってことを証明してやるからな。あの時の俺とは違うんだぞ」と語気を強め、「『飯田 VS SATORU』のメインマッチがなくなり、西谷となんとかっていうやつの、大多数が見たくもねえ興味のない試合になったこと本当に申し訳ありませんでした」と、代わりにメインイベントで試合をすることになった西谷大成と赤田功輝を“ディス”ってメッセージを締めくくった。
一方、SATORUの対戦相手に名乗りを上げた溝口COOも「自分が飯田選手の代役を務められる器ではないことを承知しておりますが、その中でも2つ返事でこの試合を引き受けてくれたこと、私の顔を立ててくれたことを心から、感謝しております」とSATORUに感謝。そして1カ月前にも飯田との試合が流れそうになり、その時には把瑠都との対戦をSATORUにもちかけたことを告白。「その時もブレイキングダウンに貢献できるんだったらということで、自分よりも体重が倍以上ある、把瑠都選手との試合もですね、2つ返事で引き受けてくれたと聞いています」と説明した。
同COOは「願わくば、もし僕がSATORU選手に勝つことがあれば。強い思いで先ほどの言葉を発したということは理解しておりますが、引退ではなく、またこのブレイキングダウンの場で戦っていただけるようになったら、明日への闘争意欲が10倍、20倍になるので。SATORU選手にはご検討いただけたらなと思っています」と、自分が勝利した場合には引退を撤回するように呼びかけていた。

