プロレスラー藤波辰爾(71)が率いるドラディションは8日、都内で会見を開き、「DRAGON EXPO1995~無我~」(11月14日、東京・後楽園ホール)のメインイベントでIWGPヘビー級王座6度戴冠の藤波が、現IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.(38)とスペシャルシングルマッチ60分一本勝負で戦うと発表した。
ザックはこれまでタッグマッチで2度、藤波と対戦経験があるが、シングルは初めて。会見では「プロレスではよくドリームマッチという言葉を使うけど、これは本当に僕の個人的なドリームマッチだ。藤波さんとは過去に2度(タッグで)リングをともにしている。そんな中でも、シングルマッチで戦うことはいつも頭の片隅にあった。僕はずっと昔から日本のプロレスが大好きで、イギリスの実家では、藤波さんが映っている海賊版のVHSビデオをよく見ていたんだ。だから自分がジュニアヘビー級からヘビー級になっていく中でも、藤波さんからものすごく影響を受けている」とレジェンドと対戦することの喜びを語った。
さらにザックは「僕のプロレスでのゴールは、英国の伝統的なレスリングを継承していくこと。藤波さんも同じキャッチ・レスリングをルーツに持っているし、50年以上のキャリアを持ちながら、いまだにハイレベルな戦いができるレジェンドを相手に、僕は現代のキャッチ・レスリング、テクニカル・レスリングを代表する戦いを見せたいね」と意気込んだ。
またザックは「藤波さんに技を授かった棚橋(弘至)から、これまで1000回以上、ドラゴンスクリューを食らっている。今度の藤波さんとの試合では、ドラゴンスクリューを避けるために、もう少し準備をして臨みたいね」とニヤリと笑った。
「DRAGON EXPO」は2022年からドラディションの特別大会の名称となり、今大会で3回目。そして今回は故西村修さんをしのび、無我ワールドプロレスリングから団体名をドラディションに改称後、初めて“無我”を冠して行われる。
71歳ながら現IWGP世界ヘビー級王者と60分一本勝負で戦うことになった藤波も「自分もまだ手合わせじゃなくてね、どこまで動けるか分かりませんけど、とにかく自分が持っているものを彼にぶつけてみたいなと思います」と力を込め「自分が全盛期のバリバリのザック選手の相手をするのは大きな冒険ですけど、現役を貫く以上はそういう刺激がないといけない」と、衰えぬ向上心を示していた。

