プロボクシングWBC、IBF世界バンタム級統一王者中谷潤人(27=M・T)が2本の世界同級ベルトを返上し、スーパーバンタム級に転向すると正式表明した。18日、相模原市のM・Tジムで所属ジムの村野健会長と会見し、近日中に2本のベルトを返上すると発表した。今年6月、西田凌佑(六島)とのWBC、IBF世界同級王座統一戦に臨み、6回終了TKO勝利。2団体統一王者となっていた。
来年5月頃に東京ドームでの対決が予定される4団体統一同級王者井上への挑戦を想定し、写真撮影では、井上が米老舗専門誌ザ・リング選定ベルトと4団体王座の計5本のベルトを両腕に懸けるポーズをまねた上で「井上選手が持っている5本のベルトを奪う」と宣言した。
バンタム級で自身初の王座統一に成功したことが転向への大きなきっかけになったと明かした。中谷は「王座統一して納得した部分があった。このベルトを2つ返上してスーパーバンタム級で(井上が持つ)5つのベルトを取りにいく気持ちでいる。強いと言われる井上選手がいる階級だということでモチベーションが上がります。4団体とリング誌のチャンピオンなので狙うべきはそこ」と強い決意を示した。スーパーバンタム級で王座獲得すれば井岡一翔、井上尚弥、田中恒成に続く国内4人目の世界4階級制覇となる。
次戦は12月27日、サウジアラビア・リヤドの最新鋭会場、ANBアリーナ(収容8000人)での開催興行が最有力となる。来年5月頃の井上戦までのスーパーバンタム級調整試合は「1試合でやればいいかなと思っている」と設定。中谷は「スピード感だったり、練習と実戦では変わってくるので、試合の時にどれだけのスピード感がでるのか。あとは減量ですね。体を大きくした分、どれだけ自分の体が動くのかしっかりと確認したい」とチェックポイントを挙げた。
この年末サウジ興行では、井上がWBC世界同級1位アラン・ピカソ(25=メキシコ)との防衛戦に臨み、中谷は井上の練習パートナーを務めたWBC世界同級8位セバスチャン・エルナンデス(24=メキシコ)との対戦が急浮上している。所属ジムの村野会長は同級転向初戦の対戦相手について「具体的には戦績のそれなりにしっかりしている、戦って歯応えのある、緊張感持って試合に臨めるような相手とやらせてあげたい」との方針を示していた。【藤中栄二】

