元総合格闘家の須藤元気氏(30)が将来的な政治家転身を目指していることが29日、分かった。須藤氏は「政治家は高校生のころからの夢でした。(転身は)いろいろ勉強して、タイミングを見て考えたい」と将来的な選挙出馬も視野に入れていることを明かした。

 この日、拓殖大大学院に本年度から新設される地方政治行政研究科に合格したことが発表された。同学科は政治行政にかかわる高度な専門知識と実践力を備えた人材を育成することを目指しており、昨秋に拓大レスリング部監督に就任した時に紹介され、受験を志したという。「行政における住民合意形成とマスコミュニケーションのかかわり」という論文を昨年末に提出。面接などを経て合格した。同学科には都議会議員なども入学する予定で、本格的に政治について学ぶことになる。

 06年限りで総合格闘家を引退。その後は俳優、作家、書家、映画監督などでも活動してきた。一方で「男子たるもの、この世の中をよくしたいという思いはある」という政治への関心は強い。現在も毎日2時間の読書で政治、経済関連の書籍を2冊読んでいるという。理想の政治家はキューバ革命の英雄チェ・ゲバラという須藤氏が、政界への進出を目標にとらえた。