魔裟斗のためにMAX改革を実施

 魔裟斗のためにMAX改革―。K-1の谷川貞治EP(46)が26日、来季のK-1MAXのトーナメント方式の変更を示唆した。今年10月に魔裟斗(28)が1日に3試合を消化するトーナメントからの完全撤退を宣言。それを受け、試合数削減に乗り出すことになった。この日「Dynamite!!」に向けて練習を公開した魔裟斗はさっそく、出場へ前向きな姿勢を見せた。

 魔裟斗の「K-1

 WORLD

 MAX

 世界一決定トーナメント」完全撤退宣言を受けた谷川EPが、最後の切り札を出した。「4月以降に行われる決勝トーナメントは、4人になるかもしれない」。従来のシステムを変更して、1日の試合数を減らすことを示唆した。

 事実上の「魔裟斗引き留め作戦」だ。今年10月の同大会で、魔裟斗は初戦で06年王者ブアカーオ・ポー・プラムックを判定で下すなど決勝へ進出。しかし連戦のダメージで、3回の開始ゴングを待たずにタオルが投げ込まれ、2度目の王者にはなれなかった。試合後には「もうトーナメントは出たくない。もういい」と話した。

 しかし魔裟斗は中量級の看板選手。出場しないとなれば、興行面などで大きな痛手だ。谷川EPも「ヘビー級は1発で試合が決まるが、中量級は連打が尾を引く」と発言。苦慮の末に出した結論が「試合数減」だった。魔裟斗は「アンディやブアカーオを相手に1日3試合はきつかったけど、試合数が減るなら」。一転、トーナメント出場に意欲を見せた。

 K-1はWORLD

 GPも含め、8人がトーナメントで対戦し、1日で王者を決定していた。それだけに頂点に立つためには1日3勝するスタミナが必要だった。

 ただ一方で、勝ち上がった選手が負傷のため辞退し、リザーブファイトの選手が決勝に出場するなど、スッキリしない結末になることもあった。

 今回の改革は、最後は魔裟斗の知名度に押し切られた形だが、K-1が来年以降も進化していくのは間違いなさそうだ。【山田大介】[2007年12月27日8時58分

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