日本相撲協会は11月30日、九州場所中の同20日に理事長を務めていた第55代横綱北の湖の小畑敏満氏(享年62)が急逝したことを受け、山響親方(45=元前頭巌雄)が北の湖部屋を継承し、山響部屋に名称変更することを発表した。九州場所は部屋付きの同親方が師匠代行を務め、千秋楽翌日の同23日に理事全員からの書面で承認。同27日までに最終確認が済み同23日付で正式に承認された。

 協会へあいさつに訪れた山響親方は「遺志を引き継いでいきたい。若い衆のことを一番に考える人だった」と決意を表明した。なお目と鼻の先にある大嶽部屋には、一代年寄となった第48代横綱にちなみ「大鵬道場」の看板も掲げられているが、「(本人が)嫌がるので」と「北の湖」の名は残さないという。看板の掛け替え作業も四十九日が終わるまでは行わず、来年の初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)まではそのままの予定。本格的な稽古再開となる今月7日が、山響部屋としての初日になる。