入門後はけたぐりや二枚蹴り、蹴返しなど得意とする足技で土俵を沸かせた。横綱戦勝利は07年春、新小結の初日に朝青龍を送り倒しで破った1度。07年九州には4大関を総なめした。

 引退会見では「まだまだいっぱい習いたいこともあった。できなかった分、若い人たちに指導しながら、共に成長していきたい」と話していた。しこ名の由来はモンゴルの青い空。思い半ばに、空へと旅立った。

 ◆時天空慶晃(ときてんくう・よしあき)本名同じ。1979年9月10日、モンゴル・トゥブ県生まれ。00年3月にモンゴル農大を休学して東農大へ留学。02年名古屋場所初土俵から序ノ口、序二段、三段目と昭和以降3人目の3場所連続V。22連勝は史上4位タイ。04年春に所要10場所で新十両、同名古屋で新入幕、07年春に新小結。14年1月に日本国籍を取得。悪性リンパ腫を患い、16年8月に引退して年寄「間垣」襲名。小結3場所。通算548勝545敗56休。技能賞1回。家族は両親と姉、妹。得意は右四つ、柔道経験を生かした足技。185センチ。