黒星発進となった稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)を激しい押し合いから突き落として初日を出した。

 やはり初日黒星の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の正代(25=時津風)に押し出されて2連敗を喫した。立ち合いで前まわしを狙ったが引けず、相手の左下手投げから崩された。正代は初金星を挙げた。

 2場所連続39度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭2枚目栃ノ心(29=春日野)を右四つがっぷりの体勢から寄り切り2連勝を飾った。

 夏場所を途中休場した横綱鶴竜(31=井筒)も、小結琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)を突き落として2連勝とした。

 新大関の高安(27=田子ノ浦)は、前頭3枚目勢(30=伊勢ノ海)を右からかち上げると左を差し、休まず前に出て寄り切った。大関初白星を挙げた。

 大関豪栄道(31=境川)は、小結嘉風(35=尾車)に寄り切られて2連敗を喫した。大関照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)も、関脇玉鷲(32=片男波)ののど輪で上体を起こされて突き出され2連敗となった。

 初日に稀勢の里を破った新関脇御嶽海(24=出羽海)は、前頭2枚目北勝富士(24=八角)を押し出して2連勝を飾った。前頭4枚目宇良(25=木瀬)も、同5枚目千代翔馬(25=九重)を押し出して2連勝とした。

 前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、同4枚目輝(23=高田川)を寄り切って1勝1敗とした。