傷害事件の被害者の十両貴ノ岩が、今場所初黒星を喫した。小兵の照強に潜られて、上から覆いかぶさるも思うようにまわしが取れず、後手に回って寄り切られた。

 ただ支度部屋では落ち込むこともなく、体の反応や相撲勘については「ぼちぼちです」と、少し笑みをこぼしながらうなずいた。連日、観客から大歓声を浴びているだけに「いい相撲を取りたい。頑張ります」と意気込んだ。