朝乃山は念願の新三役となり、福岡市の部屋で行われた会見では「素直にうれしい」と笑みをこぼした。

先場所は上位力士を相手に10勝。「左上手、右差しで右四つの形を徹底できた。九州でも体を生かした相撲を取って勝ち越したい」と、自信をみなぎらせた。

目線はすでに次の番付をとらえる。「小結で終わらずにもっと上がある」。会見に同席した師匠の高砂親方(元大関朝潮)も「(三役は)大関に近づく第1歩」と期待。高砂親方は来年12月で日本相撲協会の定年を迎える。大関、横綱昇進を「夢として見ていきたい」と柔和な笑顔を見せる師匠を横目に、朝乃山は「親方の期待に応えられるように」と力強く語った。