現役関取最年長で東十両11枚目の豊ノ島(36=時津風)が、5敗目(3勝)を喫した。西十両8枚目の琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)に小手投げで敗れた。

立ち合いから右を差し、左もねじ込んで得意のもろ差しになった。体勢十分かと思いきや、相手の強引な小手投げを食い、一瞬先に右腕をついた。

「自分の方が(手を付くのが)早いだろうなと思った。期待を込めて行司さんを見たけど、ちょっと早かった」。際どい勝負だったが、物言いも付かず、軍配通りに黒星を喫した。

流れは悪くなかっただけに、悔しい敗戦。「(自分の形を)つくっているからこそ、逆に惜しい。今日の立ち合いからの流れを考えたら、五分にしておきたかった」と悔やんだ。

十両残留のためには、6勝は欲しい。「徐々に相撲は良くなっている。形の持って生き方もスムーズにいっている」と、前向きに後半戦を見据えた。