序二段はモンゴル出身の出羽ノ龍(19=出羽海)が7戦全勝で、初の各段優勝を遂げた。
6戦全勝同士の対戦で、東57枚目の流武(21=武蔵川)を、もろ差しから危なげなく寄り切って7戦全勝とした。「二本柳との優勝決定戦になったら、絶対に今度は負けない」と話していたが、その約1時間後、もう1人の序二段全勝力士だった、その二本柳(19=阿武松)が、三段目の全勝力士・南海力(32=木瀬)にすくい投げで敗れ“待機V”が決まった。
小学生時代から生まれ故郷のモンゴルで相撲を始めた。「いつか日本で相撲取りになりたい」という夢をかなえるべく、福岡の強豪・希望が丘高に進学するため来日。高校総体の個人戦は2年時にベスト16、3年時にベスト32とタイトルはなかったが「朝青龍関、白鵬関にあこがれて」と出羽海部屋に入門。初めて番付にしこ名が載った序ノ口の先場所は、いきなり1番相撲で優勝した二本柳に敗れ黒星デビュー。ただ、その後は勝ちっ放しの6勝1敗で終え、今場所を含めれば黒星デビュー後は13連勝となった。
元々は四つ相撲だったが、プロに入り「体も大きくないので」と押し相撲に変えた。ただ、結果的に優勝を決めたこの日の流武戦は「相手が押し相撲と聞いたので差していこうと思った」と話すように、部屋の関取・御嶽海ばりの? サッと二本差す相撲も取れるなど、器用な一面もある。その御嶽海からは稽古でアドバイスを受け、部屋の稽古では幕下力士とも取っている。「全然、(幕下の)兄弟子は強い。もっと力をつけたい」と話し、将来は「早く関取になって親に恩返ししたいです」と実直そうに話した。【渡辺佳彦】

