大関候補と期待されて久しい関脇御嶽海(27=出羽海)の低調ぶりを、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が嘆いた。

過去、21勝2敗と圧倒していた平幕で同じ押し相撲の玉鷲(35=片男波)戦。土俵中央での先手争いで、押せないとみるや安易に引き、相手を呼び込みアッサリ土俵を割った一番に「気力がないね。『一生懸命押すんだ』と『何となく』というかね」という表現で両者を対比。「もっともっと相撲に気持ちをかけなきゃ。気持ちが、どっかに行ってしまっている感じがする」と、周囲も指摘する“気分屋さん”的な御嶽海の一面を察した。

「勝てば気分が乗るけど、負ければ乗らない。そういうのをなくさないと大関は難しい。調子が悪い時に、いかに力を発揮するかだから」と、期待すればこその苦言を呈した。