大相撲秋場所で初優勝した関脇正代(28=時津風)が大関昇進の伝達式を翌日に控えた29日、報道陣の電話取材に応じた。

30日に行われる、11月場所(8日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、都内で大関昇進伝達式が行われる。伝達式で述べる口上については「四字熟語です。今後の自分の生き方に当てはまる言葉を、後援会の関係者や師匠と話し合って決めました」と明かした。

口上の候補は、3つあったという。28日に行われた優勝一夜明け会見のリモート取材後に、決めたという。まだ口に出しての練習はしていないが「頭の中には入ってます」。「四字熟語はあまり聞き慣れない熟語か?」と問われると「聞いたことがない人の方が多いかも」と話した。

あらためて、本名がしこ名になっていることについて「このしこ名でみなさんに覚えてもらっている。自分もしこ名を考えた時にこの名前以外に思いつかない。変える必要はない」と大関昇進後も改名はしない。加えて「しこ名変えたら、またサインの練習しないといけない。いまさら無理ですよ」と報道陣を笑わせた。

千秋楽で優勝を決めた際には、前日は緊張して2時間ほどしか寝られなかったことを明かしていた。この日も緊張しているか問われると「まだ、ちょっと緊張してるぐらい。夜とか(伝達式)直前はいい勝負かもしれない」とそわそわした様子。「緊張すると口が渇くから、(伝達式の前は)水ばっかり飲んでるかもしれない」と話した。