大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は、盤石の内容で白星発進した。

立ち合いで小結高安の左差しを許さず、低い当たりで一気に押し出した。好内容にも取組後のリモート取材では「一生懸命、明日も頑張っていきたい」と淡々と振り返った。

熱気あふれる国技館内のファンに感謝した。今場所から観客の上限が2500人から5000人に緩和。「(先場所までは)花道より土俵の方が温かくなる雰囲気はなかった。久しぶりに今年の初場所のような感じで気合も入ったし、自分にとってもありがたい。2500人のときには感じられなかった熱気が、今場所はあると思う」。ファンの存在が大きな力になる。

両横綱の休場により、3大関が優勝争いを引っ張る展開が期待されるが「はつらつとした、変に番付がどうとか考えず、若々しくきっぷのいい相撲を取りたい」と力強く話した。