西前頭筆頭の大栄翔が、自身初のストレート給金を果たした。会心の内容が続いた7日間と違い、輝に攻め込まれたが、土俵際でとったりを決めた。初日から7日連続で役力士を破り、この日から平幕との対戦。ひやりとする場面はあったものの、単独先頭で後半戦を迎える。
大関正代は小結御嶽海に敗れて、優勝争いに向けて痛恨の2敗目を喫した。2差で全勝の大栄翔を追いかける。
もう1人のかど番大関、朝乃山は、過去4勝7敗と合い口の悪い遠藤を退けて5勝目を挙げた。
初日から4連敗するなど不振だった先場所覇者の大関貴景勝は、玉鷲に敗れて2勝6敗となった。
大関昇進を目指す関脇照ノ富士は隠岐の海を上手投げで下し、5勝3敗とした。
28場所ぶりの再入幕で1敗を守っていた明瀬山は、明生に寄り切られて先頭争いから後退した。
全勝が大栄翔、1敗がいなくなり、2敗が正代、明生、霧馬山、明瀬山となった。
8日目の熱戦を写真で振り返ります。
【幕内】
大奄美 | ○ | 寄り切り | ● | 琴ノ若 |
逸ノ城 | ● | 押し出し | ○ | 豊 山 |
豊山 今日は立ち合いに全てをかけていた。それがうまくはまった感じ。(番付に)後ろがないので前だけ向いて勝ち越しを目指したい。
佐田の海 | ○ | 送り出し | ● | 照 強 |
佐田の海 (取組の進行遅かったが)何回かこういう感じを経験している。時間を見ながらぎりぎりまで体を動かしてやっていた。
照強 (阪神・淡路大震災発生日に誕生)こういう日に生まれた運命。もう26歳か、という感じ。あれから26年たつけど、しっかりと元気な相撲を見せられたのでよかった。(誕生日を)ただ単に喜ぶだけではなくて、向き合わないといけない日。
志摩ノ海 | ○ | 寄り切り | ● | 翠富士 |
志摩ノ海 (相手の翠富士は)小さいけど幕内まで上がってきている。馬力負けしないことと、しっかり下から下からいった。(肩透かしが相手の)代名詞になっていたが、自分から足を出していこうと思っていた。
豊昇龍 | ○ | 寄り切り | ● | 碧 山 |
豊昇龍 先場所負けた相手だったのでいろいろ考えた。早くまわしを取りたかった。(5連敗から3連勝)体の動きも良くなってきた。この気持ちで最後までやりたいと思っている。
天空海 | ● | すくい投げ | ○ | 妙義龍 |
天空海 ちょっと攻めが甘かった。あと何かがはまれば大丈夫。いろいろ模索しながら。
琴恵光 | ● | 送り出し | ○ | 霧馬山 |
明 生 | ○ | 寄り切り | ● | 明瀬山 |
明生 前に出ようと思ってやったので良かったです。集中して前に攻めようと思った。(後半戦に向けて)勝ち越して、その上を目指していきたい。
徳勝龍 | ● | 引き落とし | ○ | 翔 猿 |
宝富士 | ● | 押し出し | ○ | 阿武咲 |
阿武咲 しっかり当たることだけを意識して集中していった。(同郷の先輩)胸出してもらった先輩ですが、土俵に上がったら関係ないんで。
北勝富士 | ● | 上手投げ | ○ | 竜 電 |
北勝富士 いい位置(でまわし)を取られて苦しい相撲になってしまった。もっと当たって弾いて、前に出たかった。左四つになってしまったのが敗因。
輝 | ● | とったり | ○ | 大栄翔 |
大栄翔 追い詰められてしまったけど、あせらずいけたのがよかった。ストレート給金は初めてですけど、気分のいいもの。でも、ここで気を抜くわけにはいかないんで。
高 安 | ○ | 上手出し投げ | ● | 琴勝峰 |
高安 落ち着いて相撲を取ることができた。(琴勝峰は)星あがっていない相手でしたけど、集中力だけは切らさなかった。
照ノ富士 | ○ | 上手投げ | ● | 隠岐の海 |
照ノ富士 (左)取れたので落ち着いていけた。(連勝)あんまり良くないので、明日からしっかりと。1日一番思い切っていくだけ。後半に向けて明日から一番一番頑張ります。
栃ノ心 | ● | 押し出し | ○ | 隆の勝 |
隆の勝 横から攻めようと思っていた。うまく相撲がとれてよかった。
貴景勝 | ● | 送り出し | ○ | 玉 鷲 |
玉鷲 久しぶりに大関に勝ったんで気持ちいい。相撲の内容もよかったんで、今日を忘れずに続けていきたい。
貴景勝 (阪神・淡路大震災から26年)勝ちたい気持ちがあるし、それは毎日そうだけど、節目なのでしっかり結果を残したかった。しっかり明日に向かって頑張ります。
朝乃山 | ○ | 押し出し | ● | 遠 藤 |
御嶽海 | ○ | 寄り切り | ● | 正 代 |
正代 全体的に取りづらかった。というか、自分の相撲をとらせてもらえなかった。(御嶽海とは)合口もあるが、何番もやってるんでお互いやりづらさはあったと思う。