大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古の最終日が両国国技館内の相撲教習所で行われ、平幕の阿武咲(24=阿武松)が計4日間を皆勤した。

最終日は小結御嶽海や平幕の若隆景らと計14番相撲を取って9勝5敗だった。合同稽古の“常連”となっている阿武咲は「先場所大負けしたので今場所に懸ける思いもありますし、そこは(いい稽古が)できたと思う」と振り返った。

西前頭筆頭に就き18年初場所以来3年ぶりの返り三役を目指した先場所は、4勝11敗と苦しんだ。現在の修正点は、相手に当たる「角度」という。「どこで爆発させるか、圧力を。タイミングだったり距離だったり、そういうところを(今回の合同稽古で)つかめたので良かった」。仕切り線の立ち位置なども常に模索している。「引退するまで常に上を目指してやっていかないと先はないと思っているので、現状維持はないという感じです」と話した。