大関に返り咲いた照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、4大関で唯一の連勝発進を飾った。

三役経験者の西前頭筆頭北勝富士を送り出し。相手のおっつけ、のど輪に攻めあぐねたが、右が入ると照ノ富士の攻め。1回転しながら回り込もうとする北勝富士に反撃の隙を与えなかった。

幕内後半戦の審判長を務めた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も「慌てなかった。慌てないで前に出ていた。2連勝できたのはよかったんじゃないか」と評価。朝乃山、正代、貴景勝がそろって敗れる中、危なげない内容で白星をつかみ取った。

取組後はリモート取材に応じなかった。

▽八角理事長(元横綱北勝海) 照ノ富士は押し込んでいるから余裕がある。冷静に相撲を取れている。